Yesterday is gone. Tomorrow has not yet come. We have only today. Let us begin.
——Mother Teresa
昨日は去った。明日はまだ来ない。私たちにあるのは今日だけ、さあ始めよう。
余談。
私たちにはいつも「今日」しかない、というのは万人が知っていることですが、その知識を実際に自分の毎日の生活に活用しているかというと、そうでもない気がします。明日というのがくせ者でして、いつも明日が来てくれるものと感じているからでしょう。
私が、明日は来ないかもしれない、あるいは限られた明日しかもう残っていないかもしれない、と感じたのは、40代後半で大きな病気をしたときでした。それまでは、人間いつかは死ぬと知ってはいたものの（当たり前ですが）、人生の残りについてまじめに考えたことはなかったような気がします。
よく考えずに後回しにすることはよくあります。 あのお店に寄りたいけど、今日は時間がないから次にしようと思っていて、しばらくたってその界隈に再び行ってみたら、そのお店はもうありませんでした。ほかのお店になっていました。
会社を引退して時間ができたら旅行にいこうと思っていたら、自分の健康状態のために行きたいところに行けなかった、という話はたまに耳にしますし、生身ですからいつ病気するかわからないのは誰しも同じでしょう。
明日天災に会うかもしれず、交通事故にあうかもしれず……もちろん、宝くじに当たるかもしれない。とりあえず何でも、今日できることは今日やっておく。それはまさしく人生の知恵であろうと、最近は思います。
