簡単で、誰でも知っている言葉でも、使い方は要注意という場合があります。
understand
誰でも知っている言葉ですが、目上の方やお客様など敬意を示したい方に使う時は要注意です。「わかりましたか?」ですので、先生が生徒に使ったり、親が子に使ったりはもちろんOK。
しかし、たとえばお客様に自分の施設の説明をして、最後に確認の意味で ” Do you understand?”と尋ねる場合は要注意かもしれません。結構よくある状況だと思います。(こんなときは、質問ありませんか? “Do you have any questions?” あたりが無難でしょう。)会話の流れにもよりますが、高圧的態度ととられる可能性がある表現です。
intimate
英和辞典でintimate を検索すると、親密な、と出てきます。
注意すべきは、実際には、この言葉は恋人関係を暗示する(ことが多い)、ということです。わかりやすい使用例はゴシップ。
日本語の「親しい」には、必ずしも含まれないニュアンスがあることを心にとめておきたい言葉です。
deserve
これを一語であらわす日本語はないと思います。英和辞典には、”受けるに足る、価値がある”と訳されています。(時には”自業自得”にも)
これも、状況によっては目上の人、敬意を払うべき人に使うときは注意が必要かもしれません。知人のある外国人の先生は、生徒から「あなたは先生に値する」と言われたと、複雑な顔をしていました。
コミュニケーションにおいての心配り、相手に対する思いやりや、礼儀の大切さは、どの言葉を話していても同様だと、英語を学んでいて気づかされます。 お国によって、慣習や表現が違っても、人の心というのはそうは変わらないものだと。