街中の童話 2020.08.042020.08.03 この記事は約1分で読めます。 スポンサーリンク 白昼夢 いつもの部屋の、レースのカーテンが午後の光をはらむカウチの上でまどろみ、瞼に焼け付く白光を感じ醒めたつもりで手をのばすけど動かないうっとりと時計の針がすすむ心は夢との狭間にとらわれたまま 崖に続く道を走っている 道の端には鄙びた両開きのゲート、片側は斜めに傾いている ひとりその門にたどり着き、壊れたほうの門に手をかけて その外側に飛び出す 門の外にはもう道はない 野山は途切れ、どこかの世界の端から 多分私は落ちた