白昼夢
いつもの部屋の、レースのカーテンが午後の光をはらむ
カウチの上でまどろみ、瞼に焼け付く白光を感じ
醒めたつもりで手をのばすけど
動かない
うっとりと時計の針がすすむ
心は夢との狭間にとらわれたまま
崖に続く道を走っている 道の端には鄙びた両開きのゲート、片側は斜めに傾いている ひとりその門にたどり着き、壊れたほうの門に手をかけて その外側に飛び出す 門の外にはもう道はない 野山は途切れ、どこかの世界の端から 多分私は落ちた
いつもの部屋の、レースのカーテンが午後の光をはらむ
カウチの上でまどろみ、瞼に焼け付く白光を感じ
醒めたつもりで手をのばすけど
動かない
うっとりと時計の針がすすむ
心は夢との狭間にとらわれたまま
崖に続く道を走っている 道の端には鄙びた両開きのゲート、片側は斜めに傾いている ひとりその門にたどり着き、壊れたほうの門に手をかけて その外側に飛び出す 門の外にはもう道はない 野山は途切れ、どこかの世界の端から 多分私は落ちた